ものづくりの
熱い思いを、
溶接ロボットで
支えたい
2009年入社(新卒採用) 西日本営業部 関西支店 係長
S.K
大型建造物から精密分野まで、
現場に合わせたロボットを提案
Q.どんな仕事内容ですか?
溶接材料や溶接機の営業担当ですが、中心になってやらせてもらっているのが溶接関連ロボットの提案・営業です。
溶接というのは製造ラインのなかでも前工程にあたるので、その後に削ったり磨いたり、最終的には組み立てたりといった工程が続きます。そういった後工程も含めて、産業用ロボットをご提案することが最近は増えてきました。
Q.溶接ロボットとは難しい動きですよね?
人の手の動きをロボットにやってもらうので結構複雑です。通常は溶接工が扱うトーチ(溶接材料が出てくる部分)の操作をロボットがするのですが、どんな製品を溶接するのか、どんな溶接材料・溶接施工法を使うかによって、必要とされるロボット・設備の仕様も異なります。
建設機械や自動車、建築物といった重厚長大なものから、住宅設備や精密機器の薄板、公園の遊具など。溶接技術は金属素材を加工するあらゆる製造現場で必要とされますから、お客様のご要望をヒアリングしながらほぼオーダーメイドでご提供するかたちです。
Q.製造現場では、ロボット導入の動きが進んでいるのですか?
これからニーズがさらに高まっていくでしょうね。一番の原因は人手不足。大手企業から小規模な工場まで、どちらも若手の人材確保が難しいうえに、いま現役の社員さんも高齢化が進んでいる。近い将来のリスクを見据えてロボットを導入しようという動きはますます進んでいくと思います。
とくに中小企業の場合は、助成金が申請できることもあって、最近は大手企業よりも設備が整っている企業が増えつつあるんです。
仕入先も顧客も「ものづくりに熱い人たちを繋ぐ」仕事
Q.一番やりがいを感じるときは?
お客様のお困りごとを解決するロボットシステムを納入できて、その後に街なかで製品化されたものを見かけたとき。「よしっ!」という達成感と、「世の中のものづくりに貢献できているな」と感じられる瞬間です。とくにロボットは大規模な設備になりますから、最初の提案から納入までにはかなり時間もかかるし、試行錯誤の時期もあります。それだけに完成した後の喜びも大きいのかなと思います。
Q.どうやって仕様を固めていくのですか?
製造の現場に足を運んで、お客様のご要望やお困りごとを聞かせてもらいながら、仕入先様と一緒になって進めていきます。何回も打ち合わせしてシステムを組んでいくのですが、それでも一回の納品で完了というケースは少ないです。
実際に使ってみるとお客様側でも「微妙なワーク精度に対応してほしい」とか「もっとこんなこともしたい」といった細かなご要望が出てくる。両者の意見をまとめていくのも私たちの役割です。
Q.それこそ、商社としての腕の見せどころですね。
仕入先様としては、製品の性能保証の観点からもあまり無理はしたくない。できるかもしれないけれど、リスクにつながるような冒険は避けたいのですが、お客様側としてはそこを何とか挑戦してほしい。当社としては、両者の考えを理解したうえで「できるギリギリの範囲までチャレンジしましょう」と仕入先様を説得します。
他社さんによっては無茶なお願いをされるケースもあるようですが、当社としては「無茶は言わず、無理の範囲でお願いする」スタンス。お客様も仕入先様もどちらもメーカーですから、ものづくりへのこだわりがあります。そこを尊重しながらお互いが満足できるようにサポートしていくのが、この仕事の難しさでもあり醍醐味でもあると思います。
すぐに相談し合える環境が
あるから、自由にチャレンジできる
Q.相手を説得したりアイデアを出したり。その力はどうやって身につけたのですか?
当社の場合、すぐに相談し合える環境があるので、会社全体としての対応力が高いのだと思います。そんなに大人数でもないので東京や九州など社内研修などを通じて全国のスタッフとも顔見知りですし、何かあっても相談しやすいんです。先輩後輩の関係なく「この分野ならあの人」と相談できるプロがいるから、お客様からそれこそ無理な相談を持ちかけられても「なんとかなるな」と心のなかで思ってしまう(笑)。
あとは私の場合、神戸製鋼所に3年間ほど出向していた経験があるので、その時の人間関係に助けられている部分もあります。「こういう時、どうしていたっけ?」とお互いに相談し合える関係が今でも続いているのでありがたいです。
その時も溶接材料とロボット両方の営業を経験できたので、メーカー(現在の仕入先)としての視点が分かっていることで、いま仕事を進めるうえでも非常に役立っていると思います。
Q.製品知識などは研修で学ぶのですか?
製品については、神戸製鋼所やパナソニックの研修に参加させていただき学ぶことが多いです。その他にも、ビジネススキルを身につけるために外部の研修をいろいろ受講させてもらっています。コミュニケーションスキルとかタスク分解・タイムマネジメントなど。
Q.仕事を通して、自分が成長したなと思えることは?
自分で考えて行動に移せるようになったこと。何事にも貪欲に取り組めるようになったことでしょうか。
当社はけっこう自由度が高くて、好きにやらせてもらえる社風なんです。ロボットの提案も、溶接だけに限らず研磨用ロボットなども取り扱っているし、工場の消耗品の販売もやっています。ただ、自由なだけにリスクが伴うこともありますから、そこはしっかり自分で考えて行動するということが身についたのだと思います。
Q.チャレンジしてみて失敗だったという経験もある?
もちろん、失敗もあります(笑)。でも、だからといって責められる訳ではない。「今回は上手くいかなかったけど、次は頑張ろう」というふうに受け止めてもらえるので、若手も挑戦しやすいです。
それに、そのときはダメだったけれど、数年経ってからビジネスにつながるというケースもよくあるんです。だから、何かいいネタはないかと貪欲にもなれる。
Q.会社としてもチャレンジ精神があるのですね。
それは間違いないですね。当社は神戸製鋼所とパナソニックという主要なビジネス基盤がありますから、経営的に安定している。気持ちとして余裕があるので、チャレンジしやすいのかもしれない。さらにビジネスを伸ばしていくために、どんどん商材を見つけていこうとみんなで頑張っています。
自分の裁量で、
仕事も子育ても大いに楽しむ
Q.入社を決めた理由とは?
大学時代の野球部の監督が神戸製鋼所出身だったご縁で、当社からオファーをいただきました。
神戸製鋼グループ内にも大きな企業はいろいろありますが、あまり人数が多すぎる環境で自分が輝ける場所があるのかなと。それなら、コンパクトにまとまった組織で、しかもチャレンジしていく社風がある当社に入って、その中核を担っていけたらと思いました。
Q.志のとおり、今は「困ったときはKさん」と言われる存在だとか。
いえいえ、まだまだです(笑)。でも、いつの間にか後輩も増えましたので、今までは自分が成長することだけを考えていた立場から、徐々に会社全体としてメリットがあるような動き方ができればと思っています。
当社は先輩後輩というよりも、お互いに助け合える雰囲気がベースにありますから、みんなで協力しあって行けたらいいなと思いますね。
Q.エスシーウエルは働きやすい会社ですか?
ものすごく働きやすいと思います。息子が3人いるのですが、いま小学6年生と4年生、一番下が3歳なので、育児真っ最中なんです。妻も仕事をしていますから、家事も手伝うし、夜は宿題を見たり、テニスの練習に付き合ったりと毎日ほんとうに大忙し(笑)。
そんななか、在宅勤務を月8回までできるのはとても助かっています。有給休暇もとりやすいから、子どもの学校の予定と合わせてお休みをいただいて旅行に行ったり。自由な働き方をさせてもらっています。
わたしのオフタイム
仕事も大切ですが、やはり一番は家族。休日は子ども3人とともに思い切り楽しんでいます。
ある一日のスケジュール
一緒に確認
※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。