人の成長に
関わることで、
会社の底力に貢献したい
企画管理部 2022年入社(キャリア採用)
T.A
専門性だけに閉じず、
いくつかの柱をもって働く
Q.どんな仕事内容ですか?
バックオフィス全般を担う企画管理部の中で、主に人事関連と法務、一部販売管理などを担当しています。所属部署の方針として、一人ひとりが複数の柱を持って成長できるようにという考え方があるんです。今の自分の専門性だけに閉じず、いくつかの得意分野を持って働けるようにと。私は入社3年目ですが、ようやく採用や人材育成に関わる柱が立ってきたところです。
人材育成に関しては、例えば親会社のシステムを利用した共通の内容の研修の受講管理。ほかには、個人ごとのスキルアップ研修の受講フォローや管理などを担当しています。
Q.個人のスキルアップとは?
たとえばキャリア採用の場合、バックグラウンドが異なるだけに、その方によって得意分野や経験値が足りない部分もいろいろ違います。一人ひとりの持ち味を活かしつつ、足りない部分は補うために、スキル診断と研修を組み合わせたシステムを導入しています。
まず診断テストを受けて、自分の強みや課題を把握してもらい、その結果をもとにオンラインで研修が受けられるというもの。自分では「ここは苦手」と思っていたけれど勉強してみたら自分でも実践できそうだと思えたり、今さら他人に聞きにくい基礎知識も学べたりする。これを継続していくことで、社内の共通言語を増やして、全社的なスキルアップにつなげようという主旨でスタートしました。
Q.商社は「人の力」が財産ですからね。
とくに当社の場合は「ものづくりの現場」がお客様ですから、ある程度の専門知識や経験値が必要になります。お客様や仕入先様と関わりながら、相談にのったり新しい提案をしたり。営業の方々を見ていると「引き出しが多いなぁ」といつも思っていますが、さらにレベルアップしてもらうためのサポートができたらいいなと思っています。
個人ごとのスキルアップ研修は今年度から始まったので、実は「社内からどんな反応がくるのか?」内心ドキドキしていたのです。でも、「すごく勉強になった」とか「オンラインで勉強できるから場所を選ばず利用できて便利」などポジティブな感想が多くてホッとしているところです。
数年後「あの取り組みが今を支えている」となるように
Q.どんな部分でやりがいを感じますか?
社員の皆さんが成長したり働きやすかったりと「場を整える」ことが所属部署の役割。採用や人材教育は、会社の未来に関わる仕事ですから、責任重大だと思っています。
しかも、自分が関わっていることの結果が見えてくるのは、数年後以降かもしれない。「あのときに取り組んだことが良い結果につながった」と将来的に実感してもらえるように、今は一生懸命やっている最中です。
Q.人の成長に関わる仕事につきたかったとか?
大学時代は発達科学を専攻していました。一般的に発達というと、学習年齢(小学校入学頃から大学卒業まで)における成長や教育を対象と考える場合が多いですが、発達科学では生まれた瞬間から亡くなるまでに起こる変化を発達と捉え、より長いスパンで成長を考えたり、生涯教育を計画するという考え方をします。そういう環境で学んだので、教員になるというよりは、より長い期間で人を支えていきたいという思いがずっとあって。前職の教育業界から、今の仕事に転職しました。
Q.入社の決め手となったポイントは?
面接のときにいちばん印象に残っているのは、「一つの業務だけではなく、いくつかの柱をもって働いてもらうからね」という会話です。
つまり、自分は「人材教育が得意だから、これしかやりません」というのではなく、仕事を進めるなかで、役割をもって新しい柱(分野)にチャレンジしたり勉強し変わっていける人が望まれているのだなと感じて、自分もそういう環境を求めていたので迷いなく決めました。
Q.人に関わる仕事はおもしろいですか?
大変だけど、やりがいがあります。前職ではいろいろな子どもたちと接していました。学ぶために特別な支援が必要な子もいれば、超難関大学をめざす子もいて。でも、どんな子であっても周りが適切な関わり方をすることで、同じように成長する、という点に違いはありませんでした。だから、偏見や思い込みは不要で、まずは相手の想いをできるだけ真っすぐに受け止める。
そんな経験が、管理部という立場での物の見方に役立っているかなと思います。一つの事例だけをもって「あの人はこんな人」みたいに決めつけずに、できるだけ誠実に対応することを心がけています。
置かれる立場が
人を成長させてくれる
Q.自分自身が成長したと思えることは?
立場の違う方の視点や考え方を想像して、話をしたり対応することができるようになってきたと思います。
管理部から発信する内容は全社に関わることも多いので、受け取る方の立場がさまざまでも正しく一つの意味で伝わるように注意しています。前職のときは一人ひとりと個別に向き合う仕事の進め方でしたが、そこが明確な違いです。
Q.初めて経験する業務に戸惑いはなかったですか?
もちろん、最初は分からないことだらけでしたが、上司が「この業務の目的はこれです」とスタート前に明確にしてくださるのでベクトルがぶれないです。成果物を提出したときも、目的に沿っているかを一緒に確認してもらったりフィードバックをもらえるので、考え方を学ぶことができます。
また、監査業務で各拠点を回らせてもらって、電話やメールだけでやり取りしていた人たちとも顔合わせができたことで仕事が進めやすくなったかなと思っています。
Q.各拠点の人たちと会って、どんな印象がありましたか?
皆さん、明るくて面倒見のいい人が多いなと思いました。とくに、営業職の方たちはとてもエネルギッシュです。
当社は神戸製鋼グループの一員であり、業界内のプレゼンスは小さくありませんが、皆さん本当に腰が低い方ばかりです。損得勘定で動かないというか、誰に対しても真摯に向き合っておられるのがとても印象的でした。
採用の際にも、同じような質問をされることが多いのですが、自分がお客様だったら「また会いたくなる人」だと思うと答えています。
Q.ご自身はどんな人を目指していますか?
会社として取り組んでいるのは、働きがいと働きやすさのさらなる環境整備。自分としては、業務効率化や若手社員の教育、ブランドイメージの向上などの側面から貢献していければと思っています。
当社は、80年以上の歴史がある一方、柔軟な体質があります。たとえばフレックスタイム制導入の際は、社員にアンケートをとり、コアタイム設定有無についての意見だったり細かなところまで社員の声を聞いてから導入していました。ペーパーレスが進んでいますが、今後はDXにも積極的に取り組んでいく方針です。
自分としては、今後もいくつかの柱を立てて個人の力を磨くとともに、社員お一人おひとりにとって働きがいと働きやすさが向上する環境をつくっていければと思っています。
家族との濃い時間があるから、
仕事がもっとおもしろくなる
Q.自分にとっての働きやすさはどう感じていますか?
実は、当社の働きやすい環境も、転職を決めた理由のひとつでした。ちょうど結婚した時期で、以前は帰宅時間がかなり遅かったり福利厚生も充実していなかったので、家庭をもって子育てをするには厳しい環境だと思っていました。
その点、当社は家族との時間を大切にしている方が多いこと。会社としての安定性や福利厚生面でも安心できることは大きな決め手になりました。
実際、昨年に第一子が生まれて子育て真っ最中なのですが、悪戦苦闘しながらも(笑)子どもに向き合う時間が取れています。
Q.フレックスタイムはどんなふうに使っていますか?
私の場合、通勤途中で子どもを保育園に送ってから出社する日に、いつもより15分遅く開始時刻を設定しています。子どもの送迎を妻に頼りっぱなしにしなくて済むので助かっています。
小さなことではありますが、そういった融通がきかせられる環境ってすごく大切だと思います。大企業であってもまだフレックスや在宅勤務が浸透していない環境は多くあるようですが、当社は恵まれていると思います。
Q.ワークライフバランスが整っているのですね。
そうですね、在宅勤務も月8回まで利用できるので助かります。皆さん、忙しくても業務はテキパキこなして、趣味や育児などでプライベートにもしっかり時間を使う。小学生のお子さんの習い事にも積極的に参加するなど、メリハリをもって働いておられる先輩の話を聞くと、今後子どもが大きくなっていくことを考えたときの不安が軽減されます。
わたしのオフタイム
休日は妻と子どもと近くのショッピングモールへ。時間があるときは地域のバドミントンサークルで汗を流しています。
ある一日のスケジュール
※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。